レトロな雰囲気ののれんは懐かしさが魅力!
和柄や小紋柄はのれんにも似合います
古い物の良さは何と言っても手作り感と重厚な構造になります。
時代の進化によって軽く薄くなって機能も上がりましたが、耐久性などは古い物の方が高く手作りで作られたプロダクトの丸みを帯びたデザインは人間の情緒に響くものです。
それは工業製品も同じであり、古いバイクや車などはここ10年ほどで評価が上がり、中古市場でも高値で取引される例が少なくありません。
洋服も同じで50年前に作られたコートがヴィンテージアイテムとして古着屋で扱われ、新品の物と遜色のないような値段で購入されている例もあるのです。
こうした古い物を再評価する流れはエシカルと呼び、ファッションやトレードの中でその価値観を認められつつある現代であります。
日常にある例えばのれんのデザインも古い布を解き、ミシンやハンドステッチで縫い上げることで完成した手作り感のあるデザインが人気を呼んでいます。
レトロな雰囲気を再現したリプロダクトも人気です。麻の葉や鱗などをモチーフにした小紋柄は、和柄の代表的なデザインになり雰囲気が抜群になります。
懐かしさもあり落ち着いた意匠が魅力的になるのです。のれんにもランチョンマットなどにも使用出来て、清潔感を感じさせます。
のれんのデザインと活用法
のれんは販促用のアイテムやお店のイメージカラーとして使われる、日本的な広告要素であります。
柄を見ればそのお店がイメージ出来るなどの、カモのような役割を担っておりました。
伝統的なのれんを菓子折りの包みのデザインにした和菓子店などが、活用法の代表になります。
他にもパッケージで用いたり、コーポレートカラーとして使われる例も少なくありません。
懐かしさとその企業を連想させる柄は、イメージアップとしても有益になります。
反対に新興の企業などでは商品とお店の名前をのれんにして、活用しているケースが多くあります。
ラーメン屋さんなどではイメージカラーが決まっており、看板だけではなくのれんも同じ色で製作されるだけに留まらず、ロードサイドののぼり旗も同一な衣装を施してアピールしているのです。
日本文化を紐解けば古来からこの風習に近いものが見つかります。戦国武将は陣地に家紋の意匠を施したり、甲冑や旗にも自軍を鼓舞するデザインを施しました。
これも一種の宣伝活動であり、現在まで続く日本文化の一端になります。
こうして長い間日本で育まれた文化は、現在もお店の軒先やロードサイドの宣伝PRにその片鱗を見つけることが出来るのです。
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