のれんの色入れ技法~顔料染めとは
顔料染めが向いている場面
顔料染めとは生地に色を付ける染料と顔料の方法のうち、
顔料を使って染める方法となります。
生地の奥まで染まる染料と違って、顔料は溶けないし
繊維の中に浸透もしないので(接着剤などで付着させて)
繊維の表面に固着させる事になります。
基本的に生地の上にプリントする形が一般的ですが、近年は
顔料を上下別々に手で染めるなどの技術の向上が見られます。
のれんに顔料染めを行う場合、色落ちしやすくすれることで
色が移るというデメリットがあります。
他にも際のラインがガタガタして美しくなかったり、臭いがあったり
べったりとした印象に仕上がる点も挙げられます。
しかし顔料染めののれんの場合、日光に強い点がメリットとしてあります。
よって屋外で使用するのれんの場合は、顔料染めの方が向いている側面があります。
また耐光性が高いので、日除けのれんとして使用する場合も顔料染めが向いています。
その特性から、裏写りがしない所もメリットとなるポイントです。
この染め方は、顔料インクでプリントするといった方法もあるので
職人が染める染め方と違ってコストを低くできるのが特徴です。
よって複数ののれんを作りたい場合、低価格で仕上げる事が出来るメリットがあります。
特に綿の場合相性が良く発色が強くなりますし、他の素材よりもコストを抑える事が可能になっています。
また上にプリントされる為に生地の中に浸透しないので、色も透けることが無く
その色の鮮やかさが長期間続く仕上がりになります。
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