本染めのれんによく使用される帆布生地の特徴
暖簾の生地を決める
本染めの暖簾によく使われる生地と言えば
「帆布(ハンプ)」です。
その作りは、経糸・緯糸ともに太番手の撚り糸の双糸
あるいは引きそろえの糸で織られる平織物になり、
強い力で密に織られているので硬いのがその最大の特徴です。
それゆえに、暖簾以外にもテントやスニーカーなどにも
多く利用される存在であり、近年では「帆布(ハンプ)」を
用いたカバンなどで有名なカバンブランドなども存在します。
そんな「帆布(ハンプ)」は、厚さによって番号が付けられており、
6号から11号あたりまでが一般的に用いられる存在です。
なお、この際には番号が少ない方が厚手で、多い方が薄手になるので
少し不思議な感覚がするかもしれません。
なお、「帆布(ハンプ)」に似た生地として「キャンバス」というものがあり、
両者ともに色々な種類があるので実はこの2つを明確に区別すことは
難しい点には注意が必要と言えます。
また、「帆布(ハンプ)」にはその昔「JIS(日本工業規格)」による
明確な規格が定められていましたが、現在では正式な「JIS(日本工業規格)」が
定めた規格は存在していない状態です。
それゆえに、11号帆布よりも薄手の生地でも「帆布(ハンプ)」として
販売されている可能性がある点には注意が必要です。
ただし基本的に日本のメーカーでは現在でもこの規格にそって
生産されることが多い傾向にあるようです。
ぜひ参考に理想とする暖簾づくりの参考にしてみてはいかがでしょうか。
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